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broom/bloom.

「False Island」PC、エニシダに関する諸々の雑記。
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 author : 屍貴族 ×
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3日目。

地に膝を着く。

テリトリー内に踏み込んだ俺達を偽妖精達が悪意と殺意を持って、迎えた。
先ず、偽妖精から仕留めていくという方針にしたのだが
———結果としてはそれが、仇になった。



泥濘に足を取られ、数を捌ききれぬうちにひとつ、またひとつ
浅くない傷が増えていく。
思うように攻撃が当たらない。
着弾点が僅かにブレる。
焦りと、苛立ち。大きな耳障りな羽音がそれを助長する。
歩行雑草にまで攻撃を外すという体たらくだった。

歩行雑草達のコンビネーションに押し込まれたケイロンが倒れ

歩行雑草のうちの一体を仕留めた隙にもう片方の打撃を受けてしまい
そこで、意識が途絶えた。

何者かに、身体を掴まれたのには気付いた。
だが、再び俺の意識は闇に閉ざされる。

気が付くと、視界に天幕と揺れるランタンの灯りがぼんやりと映った。
無様に倒れた後、俺は仲間達によって運びこまれたのだ。
上体を起こすとあちこちに鈍痛が走る。致命傷は避けたが、軽い傷ではない。
見回すと近くに同じように横たわり眠っているアルクと
膝を折り、時折、耳障りな異音を生じさせているケイロンの姿を確認した。

安堵の息をつく。
二人とも、無事だった。二人という表記は正しくはないのだが。
便宜上、二人と表記しておくことにする。
なんとかテリトリー内からは離脱出来たようだ。
あのまま巣に運ばれていたら俺達もあの哀れな歩行雑草や野兎等と同じ
末路を辿っていただろう。ゾッとしない、つまらない結末だ。
それだけはなんとか回避出来たことにただ、感謝する。

痛む身体を押して、のろのろと立ち上がる。まるで鉛のように、重い。
発熱もしているようだ。 遠のきそうな意識を押してアルクに、そしてケイロンに
命術を用いて、ありったけの治療を施す。
アルクはともかく、機械の躯であるケイロンに命術の力が及ぶのかどうかは
わからなかった。だが、共に戦う仲間の為に今の俺に出来る事をしておきたかった。
光霊の力を取り入れ駆動する彼ならば、命の輝きを受け取ってくれるのではないか。
そんな推論も、あった。 
そして最後に、自分へと命術を叩き込んで、そこで倒れた。
倒れる寸前に悲鳴が聞こえたような気がする。
そこで再び、意識が途切れた。


暗い、冥い闇へと———



-----------------------------------

視界を埋め尽くす闇が、蠢く。
他にどう表現したらいいものなのか、俺は知らない。
これはいつもの夢。繰り返す悪夢。

いつものように繰り広げられる惨劇。
捩じ上げられ身動きを封じられた俺の半身が端から喰われ、形を失っていく。
悲鳴を上げ、逃げようとして転んでしまった俺の分身が這い寄る長いかぎ爪に
捕らえられ、泣き叫びながら同じように砕かれ、咀嚼されていく。
どばっ、と何か赤黒い熱いものが俺の顔に降り注ぐ。
顔にも、手にも、足にも。
俺の躯は妻子と同じ色に染まった。

いつものように助けを求める叫びが俺の鼓膜を貫き

いつものように俺は何も出来ず

いつものように俺は眼前で全てを失った。

何度も、何度も繰り返し見て来た悪夢。
知っている。全て知っている。
けれど、この胸に燻り続ける憤怒の焔は
勢いを増し、燃え盛る漆黒の業火を鎮めることは出来ない。

……殺してやる。

お前だけは、この手で

殺してやる、殺してやる! 殺してやる!! コロシテ※▲Z???T?[8r??05ewlfd?}?E?X?¨?u?■m?■??
ary4dth■■※a3quk^8※※※a2ewerrty□dssrb/ ※※※aw3
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-----------------------------------

血色に染まった視界。焔に突き動かされ、修羅道へと堕ちる俺。
いつもの夢だ。いつもの———ここまでは。

不意に、酸鼻な地獄絵図にそぐわぬ穏やかな旋律が流れる。

歌が、聞こえた。
静かな、慈愛に満ちた、透明な歌声。
まるで、高原の静かな夜のような……。

俺の中で荒れ狂う焔が すっ、と静かに治まっていくのがわかった。
地獄が、惨劇が、砂のように崩れて、消えていく。


そっと、瞼を開けて

再び、閉じる。



そして、俺は……穏やかな眠りを得たのだった。

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 author : 屍貴族 ×
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