200710/16Tue CATEGORY ： 日記20日の。

日記補完。
キッシュの日でございます。
みんな、生産許可の出し忘れには要注意だゾ☆

めそめそ……。

20日目。

揺。

砂に覆われた通路を進む。
薄暗い、湿った空気の漂う通路だったが東側の壁が途切れ
つめたい秋風が時折吹き付けてくる
砂地に潜む派手な色の貝や雷雲を喚ぶ長爪の魔物を葬り、先へと進む。
腰元で時折、宝玉が淡く明滅する。
この先に待つという同胞に呼応しているのだろか。

風の流れが、変わってきた。

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この日、フォウトから差し出されたのは
———キッシュ。
あいつの………チガヤの得意だった料理だ。
3人で、よく食べたものだった。
あの、小さな家で肩を寄せて

けれど

あの頃の記憶が押し寄せてくる
断片が肺腑に突き刺さり、抉る。
胸が一杯になる、胸が、締め付けられる。
口に、出来ない。

申し訳ないが取り下げてもらった。
傷付けてしまっただろうか
俺は無理にでも胃に収めるべきだったのだろうか
それもまた、失礼な話になってしまうのだろうけれど。

その背中に向けて謝罪の言葉を口にする
この呟きは彼女の耳にはきっと、届かない。